「ほら。俺が居んだから怖くねぇよ。」


「う、うん。」


なぜか飛雄の言葉を聞いて安心した。


飛雄と一緒だから大丈夫かもって思った。


そして、倉庫の重い扉を開ける。


扉の向こうにあるのは広い空間にカラフルな頭をした沢山の男達!


その奥には階段がひとつある。


賑やかだなぁ。みんな楽しそう。


みんなあたし達の存在に気づかない。


あたしってそんなに影薄い??


……そういう問題じゃないか。


さっきまでの恐怖はもうない。


だって隣に飛雄がいるもんね。


飛雄は止めていた足をまた動かし始めた。