「そういう事ね」



「…うぇ。また盗み聞き…うわっ!!」





鈴翔は私をお姫様抱っこして
私の病室に早歩きで連れてった。





「裸足で外出るな」



「だって窓から出ないとバレるじゃん」



「もうバレて足拭かれてる所だよな」



「盗み聞き欲求不満男。



…さ、さー、寝よう」





殺気が凄かったから布団を頭まで被る。





「逃げんな」



「逃げてないし。
もう脱走しないから鈴翔帰れ」



「はいはい。
おやすみ」





ベッドの上からポンポンっと頭を
軽く叩いて鈴翔は病室を出ていった。