そんな眠る最後の瞬間まで、私は幸治さんに満たされていた。






一週間、たっぷり沖縄と幸治さんに浸かって、このままこの時間が過ぎればいいのにって思っていた。






でも、沖縄から現実に戻る時がやってきた。






あと数分で、飛行機を降りて、現実の世界が待っている。





またいつか必ず沖縄に来たいって思いながら、帰ってきた。






そしてマンションに着いたとき、一週間分の疲れがどっと押し寄せてきた気がする・・・。





これからが私の人生で一番の頑張り時、楽しみの後は新しい生活への不安ばかり。





だけど、今までだって、何も予期していないことばかりが起きてきた。





これからもきっと、何が起きても大丈夫。





そう自分に言い聞かせ、旅行での荷物を片付け終え、私の書斎の机に向かって、自分に気合いを入れてみた。