綾斗「……別に話そうとしなくてもいいぞ?無理だけはすんな……」


なんでわかったの?

まるで私の心を読んだのかと思うほど的確なことを言ってきた綾斗。


綾斗「俺たちだってみんなに言ってないことぐらいあるし…」


でも…みんなに私のことよく知ってもらいたいから…


麻琴「そこまで大した隠し事じゃないけど…」


軽蔑されてもいいんだ........話そう。


麻琴「まず、私は柊財閥の令嬢。この髪の毛は地毛じゃなくてウィッグ。ホントは金髪なんだ。で、目の色は…茶色じゃなくて右目がピンクで左目が水色なんだ…遺伝ではないんだけどね……てか、私だけがこうなの……変だよね…気持ち悪いよね…軽蔑するよね…」


最後らへんの言葉になるにつれて小さくなっていった…

どうしよう…やっぱり言わない方がよかった…?でも隠したままでいるのは嫌…だ…。


楓「軽蔑なんてしない……絶対に綺麗だと思うよ?」


奏「僕、見てみたい!ねぇ!ウィッグとカラコン取ってみてよ!」


奏にそう言われたので私はウィッグとカラコンを取った


綾斗「綺麗だ………可愛いよ」


ドキンッ


家族以外に初めて言われた…。………私はいい人たちと出会ったよ……温かい人たちに…


麻琴「ありがとう!」ニコッ


この後は他愛のない話をして盛り上がった