「っっ……ちょっと待ってろ。」
「やだ。」
「現実を見たいのか?夢見心地でいられなくなるぞ?」
「もうだいたい想像つきましたから。でも声の主を知りたくて…ね」
「……」

入ってみる。
いいんだ。相手があの子だろうと。
負けたくない。
負けない。
負けかな。

「待ってたよー……なんでいるの?茉姫奈……」
「……こっちの台詞よ?美波…別にいいけどね。」

ドス黒い闇が心を支配する。

「先輩…最低ですね。」
「負け犬の遠吠え?うわーだっさ!」
「ビッチは黙っときなよ。」
「はあ?」

「……」
「なんか言ったらどーですか?」