「わかりました……。けど、何を話せば……」



「んー。こんにちは!さようなら!って?」



「挨拶だけですか……っ」



七星の例えに、意気消沈された。



「 何でも良いんじゃないか?話したい事を話せば良い。悪さして補導されて、難波を求めても出さないけどな」



「……ダメですか……;;」


…何て子なの;;

斗志樹も本気で言ったわけじゃないだろうに、この子の思考はどうなってるのか。

呆れを通り越し、最早病気に見える。

保護者の方を呼んで、キツくキツく言い付けて貰いたい。

叱らない親らしいから呼ばないけど。



「とりあえず注意はしたし、今日はもう帰って良いよ。但し、本当に直接来るにしても、世間話をしに来るように」



「……考えておきます……」



「「「…………;;」」」



…やっぱり、病気なの?;;

真っ青な線が背中に浮かんで見える誠君を見送りながら、私は眩暈がして来た。

妙な子に捕まってしまった。

学校でも街でも良いから、他にアニメキャラクターに似てる子を見付けてくれないかな。

どうか私を解放してくれない?;;



「頑張れよ、愛依」



「……彼氏ちゃうんか」



こうなったら、エスカレートしたらお祖父ちゃんを呼ぼう。

あの人ならば、勝てる気がする……;;