三枝課長が傍にいてくれたら、頑張れるような気がする。

…帰りは、駅まで送ってくれた。

三枝課長は笑顔で、私に手を振ってくれた。

…上司と部下。

その関係はずっと変わらない。

けれど、私の中で何かが変わり始めていた。

…でも、この変わり始めた想いは、届く事も、叶うはずもない事は分かっていた。

三枝課長は何もかも、完璧な人。

それとは真逆な私。

身の程はわきまえてるつもりだ。

これからもずっとこうやって、三枝課長の傍にいられれば、今はそれだけで幸せだ。


だから、このまま、傍にいて、私を見守ってて下さい。

三枝課長。