「やったー!希美とまた一緒だし!」

「今年も合コン行きまくろうねっ!」


そんな会話が聞こえて目をやれば。


すぐ近くに去年同じグループに所属していた子たちが固まり、手を取り合いながらはしゃいでいた。


学校という避けて通れない世界で生きていくための、上辺だけの友達。


凌牙の彼女になったことで、一時期はその中で話題の中心になることもあったけど。


やっぱりその肩書は、更にあたしから人を遠ざけることとなった。


学校生活に支障のない程度に彼女たちと関わり、波風立てずになんとかうまくやっていたけど。


クラスが解散した今は、もうあたしなんて眼中にないんだろう。