「誠に残念ですが。貴女は如月病です。」

如月病。

聞いたことがなかった。それよりも…

私は病気だったんだ。

なんだか肩の力が抜けてしまって、がくんとした。

「ですが、治りますから、頑張って治療しましょう。」

笑みを浮かべて医師は肩をゆする。

「…はい。」

帰り道、色々なことを考えた。

如月病ってなに?

治るの?

叔母さんに、いつ言おう?

いろんな疑問が頭に浮かんだ。