ケータイ小説 野いちご

生徒会の白雪姫

鳴海side


「辛い!!辛すぎる・・・」


「何が?」


 私は自分の席に項垂れているひなちゃんに目をやる。


 今、私達は6月にある合宿の為の準備をしている最中だ。


 京ちゃんと雪ちゃんは資料をコピーする為、まみちゃんは先生達とスケジュールの相談の為に席を外している。


 稜君は部活と言う名のサボりだ。


 きっと今頃部室で寝てるんだろうなぁ・・・。


 よって今は生徒会室には私とひなちゃんの二人だけとなる。


「白雪と三日も離れるなんて・・・」


「あんまり構いすぎると面倒がられるよ」


「もう面倒だって言われたよ」


「・・・・・・そっか」


 項垂れているひなちゃんを横目に私は合宿で配る冊子を作り続ける。


 冊子を作るくらいやってくれたらいいのに。


 はぁ・・・まったくひなちゃんったら。


 未だに机でウダウダ言ってるひなちゃんに呆れて溜め息が出てくる。


「もうそんなに落ち込むくらいなら早く言っちゃえばいいのに・・・」


「それができたら苦労しねーよ!!」


 ひなちゃんは勢いよく机を叩いて立ち上がる。


 いつもはグイグイいくくせに肝心なとこでダメなんだから。


「・・・ひなちゃんって変なところでヘタレだよね」


「稜介よりはましだ」


「稜君は・・・仕方ないよ、色々拗(こじ)らせてるんだから」


 今日だってサボってるのはきっと・・・・・・。


「まあ、合宿でのことなら私に任せてよ!雪ちゃんのベストショット送るから!」


「言ったな!絶対だぞ!!」


「ひなちゃん、必死過ぎるよ・・・」


 私は呆れながらもひなちゃんに合宿での雪ちゃんの様子を報告することを約束した。


 このままいくとストーカーになりそうだけど・・・それまでに実ってほしいな。


 ひなちゃん、頑張れ!雪ちゃんは色々気を付けて!!


 私は目の前にいる残念な幼馴染を見ながら友人の心配をするのであった。

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