会えない間もいつも考えていたから、どんどん・・・・・・

「無理して笑ってんの?それとも、いいことあった?」

隣に座った私の顔を覗き込むマナ先輩の顔がかわいすぎて、キュンとした。

「いいことがあったんです!!テニス部のひとりが話しかけてくれたんですよ~!負けるなって言ってくれたんです」

マナ先輩は体を起こして、目を大きくして私の両肩をガシっと掴んだ。

「マジ?すげーじゃん、それ!」

「でしょ!日野さんっいう子なんですけど、応援してくれてたみたい」

「おお、それは心強いな。さっき、俺が空に祈ったからかな。オハナが泣きませんようにって」

目を細くして、マナ先輩は照れ臭そうに笑った。


「マナ先輩、そんなこと祈ってくれたんですか。ありがとうございます」

「だって、あの状況さ、地獄じゃない?あんなイジメってある?あれで逃げないオハナは、すっげー強いと思うよ」

「私、全然強くない。本当はあの時、泣きそうだったんです」

「頑張ってると、誰かがしっかり見てるもんなんだよ。その日野って子もオハナが我慢してるのを見てたんじゃない?」

私は日野さんの照れくさそうな笑顔を思い出していた。

入部した時から日野さんの態度は何も変わらなかった。

最初からクールだった日野さんは、私に対して嫌なことを言ったことはない。