君と出会ったのは、 暑い日差しが降り注ぐ中。 行くあてもなくさまよっていた俺を、 アラゴ様が拾ってくれて。 城を案内してもらってた時だった。 いきなり、木の上から落ちてきて。 木登りなんて女の子がするな、 って怒られていた君は。 俺を見つけて、微笑んでくれた。 気づけばいつも一緒で。 笑顔で俺を呼ぶ君を見る度に。 俺が護らなくては、と 強く思った。 本当は そんな資格すらないくせに。