あのなぁ、と
若干、呆れ越えで私の肩を掴む
「まず、そんな格好でウロチョロするな。それと、病気だかなんだか知らねえが、昨日までピンピンしてただろう」
回れ右、をさせられ
服を着ろと、脱衣所へ押し込まれた
確かにピンピンしているよ?
けど、昨日までなかった
赤い湿疹を見れば、恐怖でならない
湿疹を見せたくて
ラフな格好でリビングへ行く
小山課長はソファに座って雑誌を読んでいる
小山課長の目の前に立ち
見てください、とシャツの裾をめくる
「…なんだ」
『なんだ、じゃないですよ!昨日までなかったんです!けど、さっき見たら身体中に赤い湿疹が出来ているんです!』
もう泣きそうだと、訴えると
馬鹿か、とため息をつかれた
「それ、俺が付けた」
サラッと言った言葉に
身体の体温が上がった