追いかけて、追いかけて…ただひたすら追いかけ続けてきた好きな人。



「つーか、学校に俳優なんかいるかよ。」


そんな、好きな人が…私を好きだと言ってくれた。どれだけすごい確率なんだろう。


「…い、言われてみれば確かに!!」


その目に…

その声に…

その言葉に…

その仕草に…



南くんの全てに私は全力で恋をしている。それは出会った日から変わることなく…揺るぐことのない気持ち。


「…ばーか。」

「〜〜っ/////」


初めて会った時と同じ笑顔に…その言葉に、この先…私は何回 君に恋をするのだろう。


「…南くん、大好き!!!」


これからも、たくさんたくさん伝えよう!南くんに私の気持ちを全部っ!!


そんな私に、


「…っ、俺は愛してるけど。」

「〜〜っ///!?」



舌を出してドヤ顔する南くんは私よりも1枚も2枚も上手らしい。


南くんの彼女を熱烈希望してから…もうすぐ3度目の春がやって来る。

私は今、南くんの彼女。


それはもう…猛烈に、幸せです。


————キーンコーン


「あ、授業始まる。…置いてくぞ。」

「え?…ちょ!ま、待って〜〜!」

「無理、間に合わない、先行く。」

「うぇっ?!…ちょ、み、南くん!」



ただし、南くんは甘いだけじゃない。
まぁ、そこもまたいいんですけどね?


【 E N D 】