その言葉に思わずカッとなって立ち上がる。




「京ちゃんのこと悪く言わないで!
何にも知らないくせに!!」




声を張り上げてしまい、教室がいっきに静まり返る。


みんなの視線が集中してるのが分かる。




や、やってしまった……。





私は何事もなかったかのようにゆっくり、もう一度椅子に座る。



そして大きく息を吐き、両手で顔を覆う。





どうしようどうしよう。


こんなの悪目立ちじゃん。




恥ずかしすぎる。



穴があったら入りたいって言った人の気持ち、今ならすごく分かるよ。




穴に入って隠れたい。