ケータイ小説 野いちご

初めての相手は無愛想上司



「…で、逃げてきたんだ。ブッ…小山課長の股間に蹴りを…食らわせて…」


ぎゃははは、と
お腹を抱えて笑っている陽子


あの状況で逃げ場がなかった私
無理ですと、即効返事をした



「なぜだ」


『な、な、なぜって、わ、わ、私、小山課長のこと、し、知りませんし…』


「ならば、これから知ればいいことだ」


『な、何より…男性が、苦手で…』


「克服すればいい。俺と付き合え」


『か、か、か、簡単に言わないでください!それに付き合うって、好き同士が…』


好き同士が付き合うもの、そう言いたかったが言葉が続かない
少し下を向いたのが気に入らなかったのか、またグイッと顎を上に向けられた


「俺は桜庭が好きだ」


私の目を見て
ハッキリと言葉に出して言ってくる
今まで告白なんてされたことはない

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