「俺たち、仲間だろ!」

「僕たちの先生……の間違いじゃ?」


琢磨の言葉に、優真くんが首を傾げる。

「あたしは、いつでも親友よ」

梨子が、あたしの手を握って笑みを向けてくれる。


「俺は……もちろん、好きな人だから…さ」

「ノロケるなよなー、渚!!」


照れながらもはにかむ渚くんに、あたしまで照れてしまう。

そんな渚くんの髪の毛を、琢磨くんはガシガシとかき回した。

「おい、琢磨!!」

「渚、僕もいるのを忘れてない?」


暴れる渚くんに、優真くんが襲いかかる。

そして、可愛らしく前髪を梨子のゴムで結んでいた。


「梨子ちゃんまで……?」

「渚、からかいがいがあるのよ」


涙目の渚くんは、動く度にヒョコヒョコと前髪が揺れて可愛らしい。


「ふふっ……あはは!」


そして、それがなんだか可笑しくて、つい笑ってしまった。

そんなあたしの顔を、みんなが温かい笑顔で見つめる。




「ほのかちゃん、すっごく可愛い」


みんなに見守られる中、渚くんが、あたしの顔を見て嬉しそうに微笑む。


その笑顔に、あたしはまた照れながらも、精一杯笑顔を返した。