夏樹side


今日は久しぶりに休み。
一旦家に帰って
2人の着替えを持ってきて
また病室へ。

何やら真白がカバンを
ゴソゴソしている。


「ナツくん、遅れちゃったんだけど
誕生日おめでとう。
これプレゼント。
病室でごめんね。」


そういって綺麗にラッピングされた
プレゼントを差し出された。

そうか、俺この前誕生日だったんだ。
祝われる事が少なくなってきて
すっかり忘れていた。


「え?本当に?
すごく感動した。
開けてもいい?」


真白…俺の誕生日
覚えてくれてたんだな。


綺麗にラッピングを開けると
ネクタイとボールペン。
どっちも俺の好みだ。

涙が出そうになるのを堪えながら
ネクタイを締めてみる。

真白が照れながら似合ってると
言ってくれた。


俺は思わず真白のお腹に手をあてて
子供たちに嬉しさを報告した…。