それからは早産予防の点滴で
ずっと入院。


夏樹はずっと真白の病室から
仕事へ行っていた。


「ナツくん、遅れちゃったんだけど
誕生日おめでとう。
これプレゼント。
病室でごめんね。」


夏樹が休みの日、
あの日からバッグに入ったままだった
誕生日プレゼント。


「え?本当に?
すごい感動した。
開けてもいい?」

「うん。」

「どう?似合う?」


さっそくネクタイを締めて
聞いてくる。


「すっごく似合ってる///
やっぱりそれにして良かった!!」

「ありがとう。大事にするよ。
ボールペンも。
仕事で使わせてもらうな。」