「はいはーい。邪魔物は速やかに退散しますよーだ。」


そういって、国彦と呼ばれていたお兄さんは、背を向けながら手をふって消えていった。


お金払ってあるのかな、、


ちょっとそれが心配にはなったけど、、。



それより。



「おまえ、ほんとこりてねーな。」



この目の前にいるやつ。



「この前、知らないやつにノコノコついていくなって言ったばっかだろ。お前の脳みそは、お前の手作りとかか?」


さっきからスッゴい失礼なことばっかいってるけど。





「……大次さん。」



「あ?」




たぶん、今言わなきゃダメだ。



そう思ったの。




「会いたかったです。」







真っ直ぐ見つめて言ってやったら

ちょっと顔を赤くしてそっぽ向くから

可愛すぎてわらっちゃったよ。




「ふざけんな。帰るぞ。」

そういって車まで手を繋いでくれた。



うん。いいや。



今は、これだけで幸せ。


幸せ!!!!!!!!