「違うよ。酒は理さんからの差し入れ。二人に今年最後の挨拶に行ってきたんだ」




そう。


今日は大晦日。


一年を締め括る大切な日。



煌龍の倉庫は、珍しく午前中から解放され、自由参加で集まって年越しパーティーならぬものを行なっていた。


あたしと恭は、その買い出しついでにお星さま☆に行って、理さんと柚菜さんに挨拶をしに行ったんだ。


柚菜さんは1月に臨月に入るらしく、「お腹パンパンでしょ?」と言って幸せそうに笑っていた。



元気そうで良かった。


元気な赤ちゃんが産まれて来ますように。



心からそう思う。



「年明けたら俺らも行かなきゃなー!理さんが父親とか、どんなんなるかスゲー気になる!」



……確かに。


全然想像つかない。


ずっとあのテンションなのか?



「って、春馬も理さんと柚菜さん知ってるの?」


「もちろん!幹部はみんな知ってるよー!伝説の二人だしね!お星さま☆にも何度も行ってるよ!」


「そうなんだ。」


「それに、あそこミーティングルームみたいなのあるでしょ?あそこは俺らの秘密のアジトみたいなもんだから!」


へ?