「っっっっっっっ!」

踏み込んできた倉本によって自害を阻止され、更に鳩尾に痛烈な下突きを食らう。

明滅する眼前。

意識を保っていられない。

標的の暗殺も、包囲の突破も、自害すらできぬまま。

亮二の意識は、闇の中へと落ちていった…。