「ちょっと!…大丈夫なの!?」

わからない。

息が苦しい。

「待って!今人を呼ぶから!」

美和ちゃん。

どうして?

どうして私を助けようとしてくれるの?

美和ちゃんは誰かに電話しながら私の背中をさすっていてくれた。

「あり…がと…美和…ちゃん」

そこで私の記憶は途切れた。

けど、誰かにフワッと抱きかかえられた夢を見た。

誰だかはわからない。

けど、とても優しく抱えてくれるその腕があの人に似ていた。


「ヒロト…」




若菜side〜end〜