大切な友達も恋人も失ったあたし。
リオの分も生きて
リオがやり残したことやるって決めたのに…


やっぱりあたしリオがいないのも
あの人がいないのもツラい…




「愛姫!」



『真未…』



「あたしの家でみんなで
ランチって言ってたのに遅いから
探しに来ちゃったよ!」




息を切らせながらそう言う真未に
なんだか申しわけなく感じた。




『ごめんね。』



あたしはお気に入りの
白い肩下げのバッグに写真を
大切にしまうと立ち上がった。




「それまだ持ってるんだ。」




真未はあたしの首元を見ながら
あたしにそう言ってきた。