そのあと、歩けない私をおぶって家まで送ってくれた大輝。

正確にはリビングまで送ってくれた。

リビングに入ると、

優香と佐倉と大翔と大翔の友達とお母さんとお父さんが安堵した顔で座っていて、

「ごめんね、日菜子。」

そう言って私を抱きしめたお母さんに、

いやってほど泣いたはずなのに、

涙が止まらなかった。

大輝は後ろで優しく見守ってくれていて、

改めて大輝からの愛が痛いほど伝わった。

なんでもっと早く答えられなかったんだろう

というやるせない気持ち。

だけど、やっぱり、

それ以上に

大輝が、みんなが大好きだ。