「もう奏多ってばー。いつの間にあんな可愛い子と友達になったの?」

「……」




ミユとカフェに行った日の夜。


何故か俺の家に押しかけてきた美優に質問攻めをされながら、俺は昼間のことが頭から離れなかった。







『そんなんじゃないから』



美優に、ミユのことを彼女かと思われた時、咄嗟に出てしまった言葉。






美優に勘違いされたくなかった。



なのに、今は美優よりも、それを咄嗟に口走ってしまった後のミユの表情が頭から離れない。