そのまさかだって言ったら、どうする?


だってあたし、手芸はできても料理は大の苦手…。



「俺が彼氏だったら、絶対嫌だわこんなチョコ」


「えぇっ!?ウソッ!

どうしよう〜!!」


「つーか、料理できない女自体無理だわ〜。

幻滅する」



…グサッ!



痛いところをグサグサ突かれまくって真っ青になる。


けど何も言い返せないくらい、ほんとうに出来が悪い、このチョコ…。



「これでも一回作り直したんだけど…。

やっぱりボツかな?」


「うん、ボツだろ。

やり直し」


「ウソォ!?

えー、啓太助けてよ!じゃあ手伝って〜」


「嫌だよ。

自分の彼氏だろ?自分でやれよ」



そして結局啓太に言われたとおり、またチョコを作り直すハメになったあたし。


チョコ作りはなんと、夜中まで続きました…。