「決めたよ、私。」 「どうしたの?」 「人の記憶に残る人生を送る。」 「……………そうね。 人は人の記憶の中で永遠に生き続けるわ。」 「頑張って治さなきゃ! そのためにもね。」 「そうね。」 私はもう泣かない。決めた。 湊のためにも、お母さんとお父さんのためにも 私は泣いてる暇なんかないんだ。