「由茉さ、前にここで俺に言ったじゃん。

辛いことでもお裾分けしてって。

もっと俺らを頼れよ。一人でこんなとこにいて。

湊、すげー心配してるよ。」


「湊なら私の居場所わかるでしょ。」


「わかってないみたいだったけど。」


「え?」


でも……………


「あ、GPS忘れてた。

しかもスマホ電源切れてた。」


「ったく。とにかく帰ろう。

湊には俺から連絡しとくから。」


爽はそういうと湊に電話を掛けた。


「あー、爽の後ろ久しぶり。」


「のんきなこと言ってんな…。

湊はあんな心配してたのに。」


「湊に謝らなきゃ。」


私は爽の後ろにのってマンションへ戻った。