「多香子さん、こんばんは。

突然すみません。」


「いいのよ。おかえり。」


多香子さんは一輝の婚約者。

とーっても美人で優しくて料理上手なのだ。


「で、突然どうした?

湊とケンカでもしたか?」


「ううん。

湊今日はクラス会で夜いないから。

一人ご飯寂しいでしょ?」


「なんだ、よかった。」


「前みたいなことにはもうならないよ、多分。」


「たぶんって。信用ねーな、湊。」


「あ!!!」


私と一輝が話してると

突然多香子さんが大きな声を出した。


「なんだよ多香子。」


「このバッグ!strawberryの新作でしょ!」


「え、新作なんですか?」


strawberryとは爽の勤める店のブランド。

私はブランドに疎いから…。