翌朝ー


「だーからここはもっと弱くして一気に行けよ。

指は23241だっていってんだろが。」


うー………怖いよー!!


私は言われた通りにやるけど……


「今度は走りすぎ。あせんじゃねーよ。」


怖くて難しいよ!!


「……………大丈夫、できねーことは言わねーよ。

凛音ならできる。」


こうやって優しく言われると………

「ほら、やりゃできんじゃん。」

私はあっさりできるようになるんだ。



「よし、じゃあまた最初から弾くね!」


いつかこの人に認めてもらえる演奏が

私にはできるだろうか。