「…………その子のことで覚えてることは…?」


「その子も子犬のワルツが好きだったってことかな。

ちょっと凛音ちゃん似てる。」


……………絶対そうだよ…。

この人…お兄ちゃん……。


……………どうしよう、言うべき…?

でも迎えに来てくれるんだよね?

私、待ってればいいんだよね?


……………待ってて、いいよね…?


「ね、連絡先教えてよ。」


「あ、うん。いーよ。」


私たちは連絡先を交換した。