まだ、幸の薄そうな店員のおねぇさんが、手を上げたり下げたり、口をパクパクとさせていた。

関口は、偉大な神が自分のおばあさんのヒザの病気をなおす話の途中に、さっきの通販のチラシをポケットからとりだして、これに入会すると幸せになり、一緒に金持ちにもなれる!と力説の真っ最中。まだまだ続きそうである。むしろ絶好調である。


さすがに付き合いきれなくなり、後ずさりしながら店の外に出ようとした。