二人とも可愛いから許せるけど。



鼻からケチャップが出そうなくらい可愛いんです。



「うわっふ」



回想をしていると、立ち止まったマロに気付かずマロの頭にぶつかる。



「ここは…」



マロの頭越しに見える風景。



そこは、白い花が一面と広がっていた。



(最近まやが元気ねぇように見えるから、オレサマからのサプライズだ!)



威張り顔で胸を張ったマロ。



「きれい、だね…」



ポロっ、ポロっと地面に雫が落ち、シミのように濡れる。



白い花たちが、木々の隙間から見える太陽に向かって育っていた。




時々通る風で揺れる。