ケータイ小説 野いちご

期間限定の恋、はじめました。

この後頭部の少し鈍い痛み。
私の勘が正しければ……


「よっ、今日数Aの宿題してきた?」


達郎がいつものように声をかけてきた。


「え、あ、そんなのあったっけ……」


自然にしようと思っているけれど、私はどうしてもうまく目線が合わせられなくて、思わず斜め下を見る。


「は?お前宿題の存在すらも忘れてんのかよ?じゃー、他のヤツに見せてもらお」


達郎はそう言って他のクラスの男子に声をかけに行った。


なんだ……?
達郎が思ったより普通で…
なんだか私だけがドギマギして、バカみたいじゃん。


他の男子に話しかける達郎を見つめると、その首元には私が昨日プレゼントしたヘッドホンが掛けられていた。


よかった。
使ってくれてる。



「ーーどした?」





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