変なお兄さん「リバティ・ウェスト」
リバティ・ウェスト・・・
私の名前だ。
変なお兄さん「イークウォル・ウェスト」
イーク「なに?」
イークウォル・ウェストは、
私の弟の名前だ。
普段は長いから、
イークと呼んでいる。
変なお兄さん「君たちは、
もう楽になって
いいと思うんだ」
どことなく、妖艶な雰囲気を
醸し出しながら、切ない顔で
お兄さんはそういった。
その瞬間、体がだんだんと
透けていく。
なにこれ。
変なお兄さん「特に、リバティ。
君はいつまで
その右目を
嫌い続けるつもり?」
私の右目は、包帯で
まかれている。
何も見えないように。
誰の目にも映らないように。
あいつは、どこまで
私の秘密を知っている?
脳の回転が遅くなり、
意識は、闇へと沈んでいく。
意識が完全になくなる前に
ふと思った。
あいつは結局なんだったんだ?