ジンがゼロの脈を測りながら言う。






「大丈夫、気を失っただけだ。…でも脈が弱いな……。」

















そんな……!






泣き出しそうな私を見て、ジンが言った。





「ゼロは僕が死なせないよ。


……だから、フィオネちゃんは心配しないでゼロの為にもナイトメアを倒すことに集中して」






その時、西の方角からものすごい速さで
こちらに向かって来る“緑のソリ”が見えた








あれは………!










「ゼロさまぁぁぁああぁっ!!!」











ぎゅん!と、風を切りながらやって来たのは、都市のパトロールをしているはずの上級ガーディアン、エドウィンだった。





「エド、どうしてここに?」






ジンが驚いて尋ねると、エドウィンは息を切らしながら答える。






「ブラッド隊長から、ゼロ様が大怪我を負ったとの連絡を受けて飛んで参ったのです。



さ、私のソリに乗って下さい!


ダリシーン王の所までお運びします!」