ケータイ小説 野いちご

絶対値のゆくえ




君の成績だと全教科の平均点を10点は上げないと、

きっと北高合格は難しいだろう。



部活ばっかり一生懸命で、授業中はしょっちゅう教科書に漫画を重ねていて。



君がうとうとした瞬間、隣からシャーペンで二の腕を刺すと、

いでっ、と大声を出して、先生に怒られたり。



仕返しにツインテールを両手で引っ張られ、顔面横に引き延ばすぞコラって怒られたりとか。



だけど、いつからだったんだろう。



私が隣の席の君を見ると、

君も私に目を向けるようになったのは。



照れ隠しで、自分で自分のツインテールを引っ張り、得意技の寄り目をかますと、君は一人で爆笑して、

それもまた授業中で、やっぱりまた怒られて。



時々、帰宅時にチャリで追いつかれて、そのまま途中まで一緒に帰ったり。


スマホを買ったら、一番に私にラインのIDを教えてくれたり。



それ、絶対両想いだってー!



友達がそう言い張るため、まっさかーと思いつつも、

本当にそうだったらどうしよう~と1人で勝手に盛り上がってしまったり。



その他にも、いろいろ。



そんな私たちも、気がつくともう受験生。





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