私たちが来たのはラーメン屋。

二人の定番らしい。


「ねぇ、なんで暴走族だったの黙ってたの?」


「だってビビるだろ。兄貴が族の総長とか。」


「……別に自分の兄に対して恐怖心なんてないけど。」


「総長やってるとな、

無関係でも家族が狙われたりすんの。

だから俺は晴輝のことも由茉のことも隠してた。

そしたら晴輝、

俺が総長やってるときに如月入ってくるし……

かと思えば由茉は姫になってるし……

俺の苦労水の泡!!」


と一輝は嘆いていた。


「ふーん。」


「聞いといて興味なしかよ…」


そんなこんなでラーメンを食べて3人で帰宅した。


家で誰かと過ごすなんてかなり久しぶりだった。