「そういうわけだから。

よろしく。


……由茉、なにか言うか?」


湊の言葉にハッとする。


「じゃあ…ひとつだけ。」


私は下にいるみんなに向かって話しかけた。


「三浦由茉です。

突然のことでみんなも戸惑っていると思うけど、

私もなんでこんな状況になってるのか

かなり理解に苦しんでるけど

なんだか逃げられそうにないから

私もこの現実を受け入れようと頑張るので

ゆっくりでいいからみんなも

受け入れてくれると嬉しいです。」


………なんか、これじゃ少し

ケンカ売ってるか。

まぁいいや。


「ひとつだけ、お願いがあります。

みんな命は大切にしてね。

無理なことはしないでほしい。


…私もう目の前で誰かがいなくなるの嫌なの。

それだけは絶対に。」


私はそういうと俯いてしまった。

美波の最後を思い出してしまったから。


私が黙ったことでその場がシーンとしてしまった。


「……大丈夫。俺らは誰もいなくならねーよ。」


私の頭にポンと手をおいて湊が言った。


「そういうことだから。

みんなもとに戻って。」


爽が締めてその場が終わった。