意識が遠のいていくのがわかる。
足に力が入らない。
ボクはその場にへたり込んだ。

遠くから彼女の声が聞こえた気がした。

「夕べは悪かったわねぇ~。今のはそのお詫びよぉ~。明日からはキチンと服着るから心配しなくていいわよ。あぁ、そうだ。駿平君、朝ご飯の用意お願いね~。私、トーストとスクランブルエッグでいいわよ~」

アンタは一応家政婦だろっ!
とか、服着るのなんて当たり前だろっ!とか、色々と突っ込みたかったけどもうダメだった。

頭に焼き付いた映像がボクの思考を邪魔してしまう…………




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