プップーッ‼︎ 「このガキっ‼︎死にてぇのか‼︎」 十月上旬。 人が行き交う駅前の商店街で、ブォンとマフラーを鳴らし物凄いスピードで走り去る黒塗りのセダン車。 怪訝な表情で車を振り返る通行人をよそに、私は暴言を吐かれたにも関わらず止まることなく歩き続ける。 どうでもいい。 何を言われても、何も感じない。 ーーーーもういい、全て終わりにしたい。 くだらない人生に終止符を打つため、私は今日も最期の場所を探し歩く。