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翌日。


あたしは学校へ登校するとカバンを机に投げ出し、すぐに教室を出た。


速足で階段を上がり、颯のいる教室へと急ぐ。


息を切らして教室の前で立ち止まり、「颯、いる!?」と、ドアの前から声をかける。


あたしの声に数人の生徒が振り向き、「天満なら、さっきトイレに行ったよ」と、男子生徒が返事をくれた。


あたしはその先輩にお礼を言い、3年生のトイレの前に立った。


そして少し待っていると、颯が1人でトイレから出て来た。


「純白!?」


颯はすぐにあたしを見つけて、目を丸くしている。


「えへへ。おはよう颯」


「こんなところで、どうしたんだよ」


「これからは求刑時間もずっと颯と一緒にいたいなって思って」


「休憩時間も?」


驚き、更に目を丸くする颯。


「うん。いいでしょう?」


小首を傾げてそう聞く。