フォルダにたまった颯の写真を、一枚ずつプリントしていく。


プリンターから出てくる颯の顔に、あたしの頬は自然を緩む。


クローゼットからアルバムを取り出すと、新しく写真を入れるスペースがない事に気が付いた。


「チッ」


あたしは小さく舌打ちをする。


プリントしてしまったものをそのまま置いておくことはできない。


アルバムを買いにでなきゃ。


今日は1日監視カメラの様子を見ておくつもりだったのに、予定が狂ってしまった。


あたしは一度アプリを閉じ、そして家を出たのだった。