「こっちで一緒に食べないか?」


叶さんが4人席にあたしと颯を誘う。


あたしはチラッとお兄ちゃんを見た。


颯も叶さんも、お兄ちゃんの何倍もカッコいい。


そんなお兄ちゃんと一緒に食べるのはなんだか嫌な気分だった。


「いいですよ」


颯のその一言で、あたしは自分の気持ちに蓋をしたのだった。