『ねーママ?パパは、今日もお仕事なの?』
えっ………。
パパなんて本当はいない……
『んー、お泊りしないといけないくらい、忙しいって聞いたから、まだまだ会えないかな?』
なるべく悟られないように話す。
すると
ンニャァン《チリン》
ん?ね、こ?猫?
『ママ、見てぇ!猫しゃん!猫しゃん!』
『ほーんとだ!猫さん可愛いね。』
昔まだあたしのママが生きてた頃、散歩の時に近所の猫に噛まれて以来、猫は苦手。
『そんなに怯えないで?俺の猫は噛んだりしないから。』
すごく見透かされた気分……ところでさ。
『あの、何方様でしょうk『この人、月華のパパ?』
は?ん?え?あ?
『な、に言って……『そうだよ?俺は、月華のパパ。はじめまして。やっと会えたね。』
何言ってるのこの人!!!
『パパなの?!はじめまして。』
『ちょっと!』
あたしはすかさず止めに入る。
『ん?どうせ、お仕事とか嘘でしょ?それなら、その嘘に俺が付き合ってあげる。』
ドキッ……
何この人……出会ったばっかりなのに
何でこんなにあたしに優しいの?
それに、あたし、何でこんなにドキドキしてるの?!
明日、学校で紅華に聞かなきゃ。

『あの、初めてあったばかりなのに、ありがとうございます。これから。よろしく、です。』
そう言って頭を下げると
『いいのいいの。て言うか、月夜がいつもこの道通ってるの知ってたし、見てたから。力になれてよかった。』
ドキンッ……
心臓が壊れちゃうよぉぉぉ////

『月華、何食べたい?今日は、パパが作ってあげる。』
『んーとね、月華、ハンバーグ食べたい!』
こんな、どこの家族にもある普通の会話が目の前で繰り広げられてる。
その中にあたしがいる。
こんなに幸せな日、初めて……。

これから、どんな人生になるかな……。
楽しみ♪

ところで、自己紹介、ちゃんとしたっけ?