「真世ちゃんはいなくなったけど、成宮が医者になって真世ちゃんと同じように病気で苦しんでる人たちを助けることは出来るんじゃないの?」


「…………うん」


「しっかりしなよ!」



私は成宮の背中をバンっと叩いた。



「そうだよね……」



成宮は小さな声でそう言った。



「そうだよ」



私は遠くを見つめながらそう言う。


結局、彼女の言ってたことは本当なのか、確かめることが出来なかったな……。


真相はわからないままだった。