「ムカつく!」



学校の最寄駅の近くにあるカフェ。


そこで、あずと一緒にお昼ご飯を食べていた。



「成宮、ちょームカつく!」



私は注文していたトマトソースのパスタをフォークでグルグル巻きながらそう言った。


平日の昼間。


OLさんやサラリーマンが多い店内だけど、安くて美味しいと評判のカフェだから制服姿の学生も多い。



「まぁ、まぁ」



あずがグラタンを頬張りながらそう言ってきた。



「成宮のくせにさ、私の誘いを断るのよ?」


「まぁ、優月の怒る気持ちもわかるけどさ。でも用があるんだから仕方ないじゃない」


「そうだけどさ、でもさ私が誘ってるんだから用事なんて断れってーの!」



私はそう言って、フォークに巻き付いたパスタをパクッと食べた。



「出た!優月のワガママ」



あずはそう言ってクスリと笑った。