みんなは、お茶しに行ったけど、あたしだけチケットを買ったの。
もう一回観るために」




「…………」



「でも、時間ギリギリで。
いい席空いてなくて。
一番後ろになっちゃって……」



「しかも、金髪の男が隣だったと」



クスッと笑いながら、絢斗が口をはさんだ。



「怖すぎて、結愛、記憶を抹殺してただろ」



「……そーかも」