アユはそっと唇を離すと、あたしをジッと見下ろす。


そのまっすぐな瞳にドキドキする。



「…もう俺だけ見てろ」


「えっ」


「俺のことだけ考えてればいいんだよ」



そう言ってまた再び唇を塞がれて…


今度は何度も角度を変えて甘いキスが降り注いだ。



せっかく二人きりの時間なんだから。


仲良くしなきゃもったいないよね。



実は構って欲しがりやな彼の、可愛い独占欲に愛おしさが湧いてくる。



いつの間にかテレビの画面にはエンドロールが流れていた。



だけど二人の甘い時間は、


まだまだこれから……♡




*俺のことだけ考えてろよ編・fin.*